■□ 「力」と「空間」を2次元で表現する

 建築用語である「静定(せいてい)」の定義とは、「力の釣り合い条件のみで反応や応力を求めることのできるもの」とあり、静定構造物とは「外力に対して生じ得る反力が3つの構造物で、構造体を支えるのに最低限の支点しか持たないもの」を言う。
 “Simple is Base”は住宅デザインにおけるコンセプトの一つである。これをグラフィック的にツールに展開する場合、まさに「静定」の一言で表現できる。「力」や「空間」を2次元で表現するには、バランスが重要であり、グラフィックデザインにおけるバランスは、最もシンプルであり、その必要最低限の構成要素が「静定」における支点と合致する。ツールが与える好ましい緊張感はここから生まれ、商品の品質の高さ、価値を正しく伝えるでしょう。




建材の耐久性

木構造の歴史=1400年

世界最古の木構造は、7世紀に作られた、法隆寺です。木造建築を誇る日本で最初の世界文化遺産になりました。 もちろん、現存する世界最古の木構造としての例であり、木構造の歴史はさらに有史をさかのぼるものです。

鉄骨造の歴史=230年

世界最古の鉄骨造は、1779年、産業革命によって製鉄業の中心となったイギリスのコールブルックデールにあるセバーン河に架けられたアイアンブリッジの鉄製の橋が作られました。 これが、世界初の構造材としての鉄の使用例です。

RC造の歴史=130年

世界最古の鉄筋コンクリートは、1875年に、フランスで鉄筋コンクリート製の橋が、構造物として最初に作られました。 世界的に有名なものとしては、フランスのサン・ジャン教会があります。構造物以外では、1867年に造園家のJoseph Monierが鉄筋入りの植木鉢で特許を取ったのが最初です。