建築用語である「静定(せいてい)」の定義とは、「力の釣り合い条件のみで反応や応力を求めることのできるもの」とあり、静定構造物とは「外力に対して生じ得る反力が3つの構造物で、構造体を支えるのに最低限の支点しか持たないもの」を言う。
“Simple is Base”は住宅デザインにおけるコンセプトの一つである。これをグラフィック的にツールに展開する場合、まさに「静定」の一言で表現できる。「力」や「空間」を2次元で表現するには、バランスが重要であり、グラフィックデザインにおけるバランスは、最もシンプルであり、その必要最低限の構成要素が「静定」における支点と合致する。ツールが与える好ましい緊張感はここから生まれ、商品の品質の高さ、価値を正しく伝えるでしょう。